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2021/07/19 15:19






・器のお取り扱いについて


当店では陶器と磁器の器の販売をしております。陶器と磁器のおもな違いは原材料で、陶器は陶土が主原料で一般に「土もの」、磁器は陶石が主原料で一般に「石もの」と呼ばれています。陶器か磁器かはそれぞれの商品ページの「素材」に明記してありますのでご確認ください。


陶器と磁器の

主な違い

焼成温度

焼き締まり

(器の密度)

硬度

(器の硬さ)

吸水性

熱伝導

(器から伝わる温度)

陶器

低め

低い

柔らかい

有り

少ない

磁器

高め

高い

硬い

ほぼ無い

多い


上の表のから見るように磁器の方が丈夫で日常の取り扱いは簡単です。しかし、陶器も熱伝導が少ないので熱くなりにくかったり、器のシミなどを「汚れ」ではなく「味」と肯定的に捉えると吸水性の高さも器が育ちやすいという利点に繋がり、用途によって磁器・陶器共に上手に使う事が出来ます。


・器のお手入れについて


1:初めてお使いになる前に

上記の表に書いた通り、陶器は吸水性が高いので未使用時は水分や油分を急激に吸い込みやすい状態です。初めてお使いになる前にご使用中のシミや汚れが染み込みにくい状態にするために、水やぬるま湯に10分程度浸けてからご使用することをお勧めいたします。磁器は陶器よりも吸水性は有りませんが、軽く水洗いしてからご使用ください。

2:毎回のご使用

陶器は使用毎に吸水した水分や油分によって変色していくことがあります。このような経年の変化をお楽しみになられる場合は良いのですが、シミや汚れが気になる場合は、毎回のご使用前に水やぬるま湯に数分浸け置いてからご使用されることをお勧めいたします。


3:ご使用後のお手入れ

陶器は使用している土や釉薬によって磁器よりも柔らかくキズや欠けやすいことがあります。そのような破損防止のため沢山の陶器を一緒につけおき洗いや食洗機をご使用されるのではなく、一枚一枚手洗いされることをお勧めいたします。


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・銀彩(白金〈プラチナ〉彩・銅彩)について


銀彩とは本焼きした陶器に液状の銀液等を塗り、再度焼成して銀を焼き付けて定着させる技法です。焼き付けられた銀は器の釉薬中にしっかり入り込む部分と、表面に残った部分が美しい銀の皮膜を形成します。

特に初めて銀彩(白金彩・銅彩)の器をご使用になられる方は、扱いが難しそうにお思いになるかもしれませんが、このように器に薄い金属皮膜が焼き付いているという前提を知っていただければ、難しくお考えになる事なくスムーズにお取り扱いして頂けると思います。



・銀彩(白金〈プラチナ〉彩・銅彩)の器のお取り扱いについて


前述した通り薄い金属皮膜が焼き付いている状態なので、表面は一般の銀製品や(白金〈プラチナ〉・銅)と基本的には同様のお取り扱いとなります。


銀彩は一般の銀製品と同様に時間経過とともに”硫化”といって空気中の硫黄分と反応し黄褐色から黒褐色に変化していきます。いつも使用して頂いていますと色味の変化は緩やかです。また銀彩は「熱」に弱い装飾ですので高温状態の食材などを直に乗せたりした際に黒く変色したりする可能性もありますのでご注意下さいますようお願い致します。白金〈プラチナ〉は銀に比べほとんど変化は無いといわれていますが、経年の使用変化はどうしてもみられます。


・銀彩(白金〈プラチナ〉彩・銅彩)の器のお手入れについて


一番の御注意点は薄く焼き付いている金属皮膜をなるべく痛めないようにお手入れする事です。下の表をお手入れのご参考にして頂ければと思います。


ご使用・お手入れ方法

○・△・✖️

電子レンジ

✖️

漂白剤

✖️

中性洗剤

食洗機

✖️

金属製や硬いタワシ

✖️

メラミンスポンジ

柔らかいスポンジ

柔らかいフキン等


・銀彩が黒ずんでしまった時には


本作品には純度の高い銀を使用しておりますので基本的に一般の銀製品と同様のお手入れ方法です。おすすめの方法は重曹と水を混ぜペースト状にしたものを柔らかいフキン等につけて優しく磨いていただくと黒ずみがとれて輝きが戻ります。市販の銀磨きや歯磨き粉、メラミンスポンジなどをご使用はあまりお勧めしませんが、黒ずみが強い場合は有効なのでご使用される場合は余り力を入れず金属皮膜を痛めないようにお願いいたします。